グンタ・シュテルツル 織物師

 

 

1897年、ミュンヘンに生まれる。

 

1914年から1916年まで、ミュンヘンの工芸学校に学ぶ。

 

1916年から1918年まで、野戦病院に勤務。

 

1919年、工芸学校で学業再会。

 

1919年10月から1925年まで、バウハウスで学ぶ。イッテンの予備課程、クレーの授業を受け、織物を専攻。

 

1922/23年、織物師の職人試験に合格。

 

1924年1月から9月まで、チューリヒ郊外のヘアリベルクでオントス織物工房を設立、指導。

 

1925年10月から1931年9月まで、バウハウスで教える。織物部の技術マイスター、1927年4月からは織物部全体の指導者。

 

1931年、チューリヒにバウハウス生のゲルトルート・プライスヴェルクとハインリヒ・オットー・ヒュルリマンとともに手動織物工房「S.P.H.織物」を設立。建築家との協同作業で家具の張り地や絨毯を制作。

 

1933年、工房解散。同年、「S.H.織物」を設立。共同設立者のヒュルリマンがやめた後、1937年に工房「Sh.織物、手織りフローラ」を始める。

 

1967年、織物の課題、さらには柄織り絨毯に取り組む。

 

1983年、スイスのキュスナハトで死去。

 

 グンタ・シュテルツルはバウハウスの最も重要な織物技術者であった。造形的な芸術作品から近代的工業デザインへという織物の歴史をともに歩み、またともに作り上げていったのである。彼女の最も卓越した作品に数えられるのは柄織り絨毯で、これはイッテンやクレーの授業で学んだ形態を織物に応用したものであった。