ポスト・モダン様式

 1980年代以降、社会や経済が成熟期を迎えると、世界のデザイン界は機能主義を超えた新しい感性の時代となります。価値観の多様化、個性化に伴うデザインの再構築です。

 

 色彩や形態を視覚言語とした〈新装飾主義〉的志向はグローバルな〈アバンギャルド〉デザインとして形成されていきました。特に〈メンフィス〉や〈アルキミア〉の運動は、人間性を忘れたモダンデザインに対するアンチテーゼとして評価されています。

 

 個性豊かな感性によるポスト・モダンは、グローバリゼーションの中、第3世代に共感され、〈ニューウェーブ〉の潮流を多様化し、世紀末的様相を促した。〈ポスト・インダストリー〉〈ネオ・モデルノ〉〈ネオ・プリミティブ〉などがその例です。