ルネサンス様式

 ルネサンス様式は、14世紀から16世紀のイタリアを中心に興隆した芸術様式で、ゴシック期の宗教や王朝の権威の象徴としての様式を脱し、ギリシャ・ローマの古典の復興を意図した新興市民を中心に栄えた文化様式です。建築では、古典意匠のオーダーとシンメトリー構成をもつ城館や邸宅が数多く見られます。

 

 インテリアの意匠は、シンメトリーやプロポーションが重視され、絵画やタペストリーを壁飾りとしています。家具では、古典意匠の装飾を施したカッソーネ(蓋付きの収納家具)やベンチを兼ねたカッサパンカ(長椅子)、婦人用のサロンチェアのカクトワール、古代ローマのストュールを復刻したサヴォナローラ(X型椅子)などがこの様式を代表するものです。